素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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AIと毎日4時間会話し続ける日々

2025年も残りあと半年。

 

2025年を振り返って、会社も自分も大きく動いてないなと思った。

 

例えば、2024年の前半は、小窓を作ったり、お菓子の開発をしたり。炭火焼きを出した。

後半はクラファンをして、鶏舎を建てて、倉庫を作って、鶏舎のフル改修を行い、加工場を移転して、設備投資をした。

 

2023年は事務所を家から移転して、菓子製造業を取得した。2023年12月に山口は入社した。

 

2022年に会社を起こして、鶏舎の増設を行った。

 

 

2025年は何をしていたんだろうか?

 

今年になって明確に時間を使っていたことがある

AIだ。

 

 

これまで僕は朝から晩まで養鶏場にいたので、世間の情報に全然触れていなかった。

 

どうやら世間では生成AIの登場で、社会が変わっているようだった。

 

2025年に入ってから、1月1日にchatGTPのproプランに課金して、AIを触りまくった。

 

毎日3~4時間、主に文章生成AIのchatGTPとgeminiとclaudeを使いまくった。

 

ITにそこまで詳しくなかったが、AIに聞くと全て答えてくれるし、解説してくれるし、sumif関数、xlookup関数などのスプレットシートの関数、API、GAS、ターミナル、paython、node.js、、、、知らない単語も全然問題なかった。

 

社内ツールは元々slackにしていたが、いまいち使いこなせてなかったので、社員にはgoogleworkspalaceのアカウントを付与して、googlechatにまるっと乗り換えた。

 

最初は、slackの方が連携機能があり、使いやすいなと思っていた。

 

でも、geminiやchatGTPとの会話を重ねて、GASを使えば、かなりの連携ができることがわかり、それらに着手し出した。

 

例えば、毎日のシフトの自動読み上げ。掃除表の読み上げ。

googleフォームと連携した、情報の集約やチャットへの読み上げ

 

リマインダー機能やリストアップ機能など。

 

また、会社のメンバーの強みや特徴をツールによって計測して、それをAIと一緒に読ませて、その特徴に基づくフィードバックをgemini APIを利用して、毎日行うという機能も実装した。

 

 

この半年でかなりAIを触ってきて、色々とわかったことがあったし、業務効率化はできてきたのかなと思う。

 

以前、佐賀DX大賞というのを受賞したが、おそらく今年はその何倍もDXできた気がする。

 

会社にAIを使おうとか、業務改善質続けようという文化は根付いてきたがする。

 

AI時代に大事なのは、モチベーションな気がする。

なんでも叶えてくれるドラえもんがいるのに、何もやりたいことがないと、使えない。

 

やりたいことがある人、課題がある人(問いがある人)が強くなると思う。

 

かくいう僕は課題だらけ。

田舎は課題だらけ。

 

AIの登場は少しの希望です。

 

2025年の後半。もっと動いていきたい。

 

価値

今、高校生の講話を考えている。

 

テーマは「希少性」について

 

なぜ、僕が新卒で大企業を蹴って、農業をやっているか?

 

そういうテーマで考えていて、うちのチームに伝えたいことができたので、文章にしたいと思う。

 

仕事とは、価値を提供することだと思う。

 

みんな等しく頑張っている。

その中で、なぜ時給が違うのか。

 

それは提供している価値の大きさが違うからだ。

 

掃除をすることも価値だし、病気を治療していることも価値だし、書類を作ることも価値だ。

 

価値とは需要と供給で決まる。

 

市場において、どのくらいそれが求められていて、それが希少性が高いか?

 

掃除をすることは変えが効くが、掃除そのものの考え方を伝えて、それがクリティカルな人はそういない。

だから、コンマリは世界でヒットした。

 

仕事とは価値を提供することだから、どう価値を作れるかが大事だ。

 

会社にとって価値あることは何か

社会にとって価値あることは何か

 

価値を構成するにおいて、まず大事な要素が「希少性」だ。

 

ダイヤモンドは希少で、かつ、みんなが欲しいと思っているから価値がある。

 

希少になることはすごく大事な要素だ。

 

「新卒で、大企業を蹴って、全然儲かっていないばあちゃんのもとで、農家になった」

 

こういう存在はあまりいない。

そして、だから、講話に呼ばれる。

 

でも、会社員でも希少になることはできる。

換えが効かない存在になることはできる。

 

どうやったら、変えが効かない存在になれるだろうか。

 

僕が言ったことや気づいたことをやれる人は、なんとなく、替えが効きそうだ。

 

僕が気づいていないことや僕が知らないこと、僕ができないことを会社に持ってきて、成果を出せる人は、変えが効かない。

 

だから、価値があるし、評価されると思う。

 

もちろん僕が言ったことや気づいたことをやることはすごく重要だ。

その上で、

どうやったら、僕ができないこと・考えていないこと・気づいていないことをできるか?を考えてほしい。

 

そうやって、みんなが価値をどんどん提供できる組織になると、とても強いなと思う。

僕が提供できない価値を社会に提供するために組織を作っている。

 

 

田辺大貴という男

うちのチームに田辺大貴という男がいる。

 

彼は大学を一年休学し、漁業や畜産業や農業などの日本中の一次生産の現場を見て回っていた。

 

その後、また大学を休学して、ヨーロッパで半年、農業の現場を見て、今、素エコ農園にいる。

 

彼との出会いは、彼が生産者を回っている際に、僕のところに研修に来たところから始まった。

 

note.com

 

当時、僕は24歳農業を始めてまだ2年目。

 

もうまだ4年ちょっとしか経ってないが、もう随分と昔のことのように感じる。

 

そんな彼が色々な経験をして、大学を卒業して素エコ農園に正式にジョインした。

 

 田辺大貴が入り、素エコ農園が大きく変わった。

 

と言いたいところだが、彼の行動の一つ一つは地味だ。

 

でも、恐ろしくその一つ一つを丁寧に確実にこなす。

 

話をしていても、ほとんど答えが返ってこないことが多い。

 

自分の中で、腹落ちした言葉しか使いたくないのだ。

 

彼は譲れないポイントというか、自分なりの「美」を持っている。

 

だから、一切妥協しない。

 

それは自分に嘘をつくことになるから。

 

彼の信念にはものすごいものがある。

 

だから、彼に対して、みんな一目置いている。

 

でも、彼はまだまだ24歳できないことも多いし、未熟なところも多いが、周りが何も言えないぐらいな気迫を持っている。

 

そんな彼の地味な行動の一つ一つは確実に会社の方向性を変えていっている。

 

 

先日、行動指針を作った。

彼が言葉を発する際に、会社の雰囲気が度々変わることがあった。

 

それはそれだけ常日頃から考えて行動しているからだと思う。

 

もちろん全員で作ったこの言葉だが、彼の発言や思想も大きく反映されていると思う。

・万事徹底
・素直でいよう
・かっこよくあろう
・迷ったら大変な方に
・青がなければ赤を使おう

 

うちは、他にも素晴らしいメンバーがいるので、また、後ほど紹介したい。

 

佐賀県伊万里市黒川町という何の特徴もない、海や山に囲まれた普通の田舎。

 

そういうところに素晴らしい未来ある人間が集まってきていることに希望だなと思う。

 

場所とか環境とかそういうのあんまり言い訳できないなと思う。

 

情熱とか信念とかって、今時寒いかもしれないけど、そういうものが人を動かすことってあると僕は思う。

 

だからやりたいし、やってる。

 

僕は、日本の田舎から人々の価値観を揺さぶりたい



背骨

会社の背骨を作った。

 

僕達の会社の株式会社suecoは、

 

「日本の田舎から人々の価値観を揺さぶる」を体現するために仕事をしている。

 

もっと組織で、それを追いかけたいなと考えた。

 

今、正社員は6人いる。

この6人が創業メンバーとして、会社を新たに作り直すことにした。 

 

そのために行動指針を作り直すことにした。

 

どんなこと日々意識して仕事をするか?が最も大事だと思ったから

 

約8時間、2回に分けて話し合って決める事が出来た。

 

言葉の一つ一つにこだわって、みんなが議論してる様子がとても良かった。


(行動指針)

・万事徹底

・素直でいよう

・かっこよくあろう

・迷ったら大変な方に

・青がなければ赤を使おう

 

これからこれを紙に張り出すのと、毎日日報では、この行動指針ベースで、振り返りを実施してもらう。

 

この行動指針をみんなで意識して、価値観を揺さぶるようなことをしたい。

 

「ばあちゃんと田舎で暮らしたいな。」という一人の思いから始めたことが、少しずつ少しずつ広がっていってることが感慨深い。


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学習し続けるチームにしたい

 

よく「大胆だ」と言われるが、僕はその言葉に違和感を感じる。 



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おそらく、新卒で農家になったり、会社作ったり、お菓子屋さん始めたり、いろいろと新しいことをやっていってるから、そう思われるのかもしれない。

 

でも、自分は自分のことを大胆だと思ったことは一度もない。

 

何よりも学び続けることを大事にしている

 

これから、日本の人口が減っていき、過疎化や介護や食料など様々な問題が浮上してくる。

 

AIをはじめ、テクノロジーがものすごいスピードで発達して社会の構造そのなものがなくなっていく。

 

気候変動や災害なども年々リスクが上がっていっている。

 

世界経済も、グローバル経済から自国の経済を守るようになったり、争いが起こったり、どうなるか不透明。

 

よく僕の学生の時代にVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)の時代と言われていたが、まさに今そんな感じ。

 

確実に時代は変わってきてるし、この先どうなるか。

 

そんな時代においては、変わり続けることが大事。

 

そのためは、学習し続けることが、最も大切だと思う。

 

最も学習に寄与することが、実際にやってみること。

 

だから、僕は行動を大切にする。

 

学ぶために、やっている。

 

だから、起業したこともチャレンジだと捉えてなくて、そっちのほうが学べるからやっている。

 

ファイナンスもマネジメントも企画もマーケティングも学校で学ぶよりやりながら学んだ方が吸収できる

 

やった結果、仮説が外れることもあるし、当たることもある。また、新しい発見があり、仮説が生まれる。

 

次の行動で、その仮説を検証して、また新しい仮説を見つける。その繰り返し。

 

学ぶために、行動することを大事にしている。

 

うちのチームもそうしたい。

 

これまで、これを言語化して無かったので、そうなって無かった

 

うちのチームでは、失敗や成功にそこまで重きを置かない。

 

それよりも、それをどういう意図で実施し、結果はどうで、何を学んで、次どうするか?

 

振り返りが最も大事。

 

モヤモヤしてることや、感じてることをそのままにしてしているのが一番駄目。

 

その分、学ぶことが遅れてしまうから。

 

僕は行動力があるとよく言われるが、行動力があるのではない。

 

それより振り返りを大切にしてる。 

 

うちのチームも学習を大切にしているチームにしたい。

 

振り返りをやって仮説が出たら、あとはそれを検証するだけだから、次の行動が出る。

 

日本の農業は高齢化していて今の平均年齢は67歳

 

15人ぐらいいるうちの会社の平均年齢は31歳

まだまだ若いから学び続けたい。

 

学習するチームにしたい。

 

学習するために行動の質と量をとにかく上げ続けます。

ハーワードシュルツから学んだこと

最近、読んだ本でかなり勉強になったのは、「スターバックス成功物語」という本だ。

 

元々小さなこだわりの強いコーヒー豆屋さんだったところから、今の世界的なスターバックスにまで成長していった歴史が描かれていた。

 

元々、スターバックスは豆の焙煎と販売専門だったことや、創業者は別で、シュルツは後から買収したという話やフラペチーノは社員が作った話や社員を何よりも大切にし、持ち株制度を作ったりと、

 

どのエピソードも非常に興味深く、延々と議論ができそうだった。

 

ここでは、僕の直接的にヒントになった一文を記す

企業家は、会社の発足当初から、社内文化や価値観、指導理念を念頭に組織に浸透させなければはらない。それが会社の方針や雇用、経営戦略を決める基盤になる。CEOであろうと幹部社員であろうと日々仕事をするに当たって一番大切なのは、会社の価値観を他の社員、とくに新入社員に啓蒙することだ。企業の規模にかかわりなく、正しい社内文化を確立しなければ成功はおぼつかない -スターバックス成功物語 106ページ

この一文を読んだとき、ショックを受けた。

 

僕は自分の考え方を会社にインストールしようという意識が全く無かった。

 

理念や行動計画などは作っているが、それを日々意識しながら働いてるメンバーはおそらくいない。

 

もっと考え方を啓蒙しないといけないなとこの本を読んですごく感じた。

 

そこで、この1.2週間は、考え方を意識して伝えるようにした。

 

日々のチャットやミーティング、面談。

 

そして、次の会議で、会社の理念や行動基準を一緒に考えた。

 

みんな話を熱心に聞いてくれた。

 

でも、後日ある社員から、僕の話は抽象的で分かりづらかったという指摘があった。

 

彼曰く、おそらく伝えたいことの2-3割しか伝わてってない。もしくは誤解して伝わっていると。

 

自分の考えがなかなか伝わらないことも、初めて理解した。

 

発見の連続。

 

でも、この考え方をインストールするということはとても大切なので、こだわってやっていく。

 

僕だけじゃ上手い言葉を持ってないので、もう少し噛み砕くことと、翻訳してくれる人と協力することと

 

あと原液はもっともっと濃くしたい。


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シュルツさんありがとう。

 

ブログやラジオはそういう意味ではかなり有効そうなので、やってみます。

批判だらけの真夏の消防団の夏季訓練のポテンシャル

今日は消防団の小隊訓練があった

 


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伊万里市12分団が集まり、行進をするというイベント。

 

この目的は消防団の結束を強めること

 

炎天下の中、分厚い団服でやる意味

消防と行進の関連性

 

これを真夏にやる意味があるのか? 

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という声は、僕の団では、かなり上がっていた

 

確かに30度を超える炎天下に、団服を着て活動することに、僕自身かなりの体力を要した。

 

でも、僕はここでは、この会の存在の意味の有無を問いたいのではない。

 

この会のポテンシャルをもう少し論じたいなと思う。

 

まず、その集客力

団員が700名以上集まった。

 

その他、来賓やスタッフ、観客で100-200名ぐらいは居たのではないかなと思う。

 

これはすごいことだ。

伊万里市の人口の1%以上が集まっている。


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この凄さは半端ないと思う。

 

これだけの人を集めて、行進だけさせることに勿体なさを感じる。

 

消防団として参加した700人の活動費は出てるし、

 

会場のスタッフの報酬など考えたら、この1日でかなりの予算を使っていることが想像できる。

 

どうせお金をかけるのなら、もう少しリターンを求めたいなと思う。

 

もっとお祭りのように出来ないかなと思う


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おそらくもっと広く市民に開けて、家族のイベントとして位置づけたら、800人から4000-5000人ぐらい集客できるイベントに昇華するのではないかなと思う

 

団員の家族を招待し、出店などを募るのだ

 

今は、800人を動員して、ただただ出費しかしてないが、5000人を導入できたら、このイベントだけで1000万円ぐらいは動くんじゃないかな

 

消防団の活動を知ってもらうためにも、団員だけで行進するのはなく、広く市民に見せたほうがいいと思う


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これから消防団はますます減っていく、

どうやって消防団へのアピールしていくか?は大事な課題ではなかろうか。

 

また、今の行進はせっかく地区ごとにやるのだから、もう少し地区の特色を活かしたり、発信をするような行進をしたほうがいいと思う。

 

全く同じ行進を12回見せられるより、特色ある行進を12回見せられた方がワクワクする


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VUCAの時代は正解が一つじゃないからこそ、いろんな方法で「結束」を表現したらいいんじゃいかな

 

また、家族を呼ぶ意味として、家族の消防団への理解を深めるという意味もある

 

僕は子供2人の父だが、子供を置いて日曜日に家を空けるのはとても忍びない。

 

でも、家族のイベントとして位置づけると、家族の理解も得れるし、家族の負担も減るのではないかな?と思う。

 

また、消防車をみたり、救急車を見たりするのも楽しいんじゃないかなと思う。


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行進はかなり本気でどの団もやってる。

だから、その大人の本気を子供に見せることで何か感じることもあるんじゃないかな。

 

このイベント、政治家も挨拶にきてる。

政治家にとっても消防団800人だけに挨拶するより、消防団とその家族3000人に挨拶したほうがコスパいいんじゃないかな


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消防団の夏季訓練

 

訓練と実態の関連性、季節と健康への考慮

 

様々なことでこのイベントをやる意味を疑っているものがいるのは事実

 

僕はただ単にこれを否定するのではなく、この会のポテンシャルや意味を再考することで、伊万里ならではのイベントに昇華できるのではないかと感じる。

 

僕が市のトップになればそういうことを考えたい。