朝の空気は美味しい。
まだ車も走ってないからなのか、自分が起きたばかりで空気を欲しているのか。
最近の日課は朝起きて、散歩しながら、本を読むこ
もう5時ぐらいには太陽が出ていて、外に出歩ける。
虫眼とアニ眼をやっと読み終わった。
本になったのは約20年前。
もののけ姫と千と千尋が出た時に対談したものを文章化したものだ。
どちらの作品も観たことがあるが、それはもう随分と遠い記憶で、ストーリーは覚えているけど、深く考えたことがなかった。
本の感想というよりも、この対談が25年ぐらい前のものというのが、興味深かった。
高度経済成長・バブルを経て、これまで右肩上がりだった日本がそうじゃなくなってきた時代。
ただひたすらに成長を追い求めていた時代から、立ち止まって、さまざまな課題に目を向けてそれを改善していこうとしていった時代。
いろんな人の思いがリレーになって、今僕たちが生きている時代があること、時代の流れみたいなものを感じせられた。
僕は、そんな思いが込められてできたアニメを観て育った世代。
答え合わせの世代だろう。
今、日本は弱ってきていて、多くの若者はぼんやりとした不安を抱えている気がする。
経済成長ばかりで、その他の課題が置いてきぼりになっていたこれまで。
今度は、その経済が、どうやら、危ぶまれているような。
行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまることなし。
この世界は移りゆく、そして、僕たちも常に移りゆく。
その中で、どう生きるか?
特に答えは出なかったけど、自分が過去影響を受けていた方丈記もそうだし、寺田寅彦などを思い出すきっかけになった。
どこかの諦めと希望とそれを織り交ぜなから、移り行く人生を移り行く自分として歩んで行けたら。